株式投資の利益は永住申請の「年収」に含まれる?行政書士が徹底解説


永住権を申請したいけれど、給与だけでは年収要件に届かない……。株や仮想通貨の利益は、永住審査の収入としてカウントされるの?

近年、永住権の審査における「年収要件」は厳格化の傾向にあります。結論から言うと、株式投資の利益も適切に処理すれば「収入」として合算可能です。
本記事では、永住申請に強い行政書士が、株の利益を年収に含めるための条件と注意点をわかりやすく解説します。
1. 永住審査でチェックされる「収入」の定義とは?
入管(出入国在留管理局)の審査において、あなたの自己申告や通帳の残高は「公式な年収」とはみなされません。
審査の基準は「課税証明書」の数字
永住審査で判断材料となるのは、市区町村が発行する**「課税証明書(所得証明書)」に記載された所得金額**です。
- 課税証明書に載っている金額: 収入としてカウントされる
- 課税証明書に載っていない金額: 入管は原則として把握できず、評価の対象外
つまり、株でいくら儲けていても、税務上の手続き(確定申告)をせず証明書に反映されていなければ、永住審査では「ゼロ」と同じ扱いになってしまいます。
2. 株の利益を「年収」として合算する方法
お使いの証券口座のタイプによって、課税証明書への載り方が異なります。
① 特定口座(源泉徴収あり)の場合
多くの投資家が利用しているタイプです。通常は証券会社が税金を天引きするため、確定申告は不要です。
- 何もしない場合: 住民税の課税証明書には載りません。= 年収にカウント不可
- 確定申告をした場合: 課税証明書に「配当所得」や「譲渡所得」として載ります。= 年収にカウント可能
② 特定口座(源泉徴収なし)・一般口座の場合
これらはもともと自分で確定申告を行う義務があるため、申告さえ適正に行っていれば自動的に課税証明書に反映され、年収としてカウントされます。
3. 要注意!株の利益を年収に含める際の「3つの落とし穴」
永住権のために無理やり株の利益を合算しようとすると、逆に不許可のリスクを招くことがあります。
① 「継続性」と「安定性」が疑われる
永住審査では「一時的な大儲け」よりも「将来にわたる安定した収入」が重視されます。
- 今年だけ株で勝って年収300万円を超えたとしても、「来年は大赤字になるのでは?」と疑われる可能性があります。
- 給与所得をベースにしつつ、株の利益はあくまで「補足」として数年分継続しているのが理想的です。
② 税金・社会保険料の負担増
確定申告をして「総所得」を上げると、以下の支払いが増える可能性があります。
- 住民税の増額
- 社会保険料の増額
③ 納税期限の遅れは「即不許可」のリスク
確定申告の結果、追加で所得税や住民税を支払うことになった場合、1日でも納付期限を過ぎると永住審査は極めて厳しくなります。 「申告はしたけれど、支払いを忘れていた」というミスは絶対に避けなければなりません。
4. まとめ:戦略的な永住申請を
株式投資の利益を年収に含めることは可能ですが、「確定申告が必要であること」と「納税義務を完璧に果たすこと」が絶対条件です。
永住申請でお困りの方は、ぜひ一度、永住申請専門のオープンビザ行政書士事務所へご相談ください。
